温泉でイラッとする自動でシャワーがとまる時間止め水栓の対策

自動的にとまるシャワー

温泉だけでなく、健康ランドでも銭湯でも見かけるのが、自動的に水がとまってしまうシャワーやカランです。
これ、すごくイラッとするのは私だけではないはず。
ネットを見ても髪の長い女性の方が不便を感じていたり、子供連れが苦労したりと不満が多いことがわかります。

対策としては、根本的な解消は難しいですが、足で押したままにしたりする方が多い。
そんな不便なシャワーやカランを少しでも楽に使うための方法を紹介します。

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自動でとまるシャワー・水栓の呼び名

統一した呼び名はきちんとは決められていません。
一般社団法人日本バルブ工業会では、「定量止め水栓」や「時間止め水栓」という言葉を利用しています。

定量止め水栓とは、お風呂のお湯など200リットルに設定すると設定した200リットルで自動的に止まるタイプです。
中には3リットルで水が止まるタイプもありますが、定量止めの方が構造的に価格も高くなるため、多くは流通していません。

我々が温泉や銭湯で見かけるのは「時間止め水栓」が主流です。
時間止め水栓は水の量ではなく、一定時間で水が止まる仕組みです。
各施設によって違いますが10秒前後ぐらいでとまります。

時間止め水栓はメーカ各社が独自の製品名として販売しており、呼び名に統一性はありません。

  • TOTO・・・オートストップ水栓
  • LIXIL・・・セルフストップ付水栓
  • KVK・・・自閉式水栓

時間止め水栓なら2万円台から5万円台ぐらいで個人でも購入することができます。
定量止めのタイプだと3万~10万ぐらいになります。

(KVKの水栓の仕組みがわかりやすい)

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なんでこういった節水対策を行うのか

温泉・銭湯には湯量の限度があるため

多くの温泉施設では湯をタンクに貯蔵し、温めて使用したり消毒しながら循環させたりする設備を利用しています。
こうした設備上の能力によって湯が足りなくなる可能性もあり、可能な限り節約するためにこういった節水対策の水栓が利用されます。

ご参考ですが、シャワーは出しっぱなしで利用した場合、15分で200リットルぐらいになるのが一般的です。
200リットルといったら家庭用のお風呂が1.5回分ぐらい。
利用者全員が出しっぱなしにしてしまったらとてつもない量になりますね。

補助金のため

群馬県の場合は補助金が出るからというのが一番の理由です。(群馬県エコまち法)
元は国が「都市の低炭素化の促進に関する法律」を2014年12月4日から施行した背景から、各都道府県で独自の補助金制度や条例を定めているのです。

補助を受けるための認定基準の選択項目として以下があります。
この中から2つを満たすという要件があり、温泉や銭湯では節水式の水栓が最も簡単なのです。

  1. 節水に資する機器の設置
  2. 雨水等の利用のための設備の設置
  3. HEMS又はBEMSの設置
  4. 太陽光等の再生エネルギーを利用した発電設備及びそれと連携した定置型の蓄電池の設置
  5. 一定のヒートアイランド対策
  6. 住宅の劣化の軽減に資する措置
  7. 木造住宅若しくは木造建築物
  8. 高炉セメント又はフライアッシュセメントを構造耐力上主要な部分に使用

この中で1番の「節水に資する機器の設置」というものが、節水型の水栓を導入することでクリアできるのです。
水道代もさることながら、わざわざ通常よりも高価な水栓を設置する理由がここにあります。

出しっぱなしにする人がいる

一晩中出しっぱなしにする人が増えているようです。
自動でとまると思い込むのか、忘れてしまうのか。
施設側にとってもこれは防ぎたい。

自動でシャワーがとまる時間止め水栓の対策

足でレバーをおさえる

一番シンプルな方法。
レバーに足を引っかけて戻らないようにします。

何の道具もいらなく、とっさにできてしまうのでシンプルですが、私は敬遠しています。
なんでかというと、恥ずかしいからと苦しいからです。
おっさんが足を上げて洗っている姿を想像するとなんか嫌だなと感じてしまいます。
隣の人は「うわっ!きもっ」って思っているに違いない(笑)
あとは、体が劇的にカタいので、足で抑えながら下を向くのが辛い。

このあたりが気にならず、可能ならこの方法もありです。
ネットを見ると下品だと言う方もいますが、私は気にしませんよ。

(注)足でレバーを押さえる際に体重をかけてしまうとカランが壊れる可能性があります。修理代請求される可能性もあるので自己責任でお願いします。

濡らしたタオルを巻きつける

シャワーのレバー

温泉施設にもよりますが、レバーを倒した状態でタオルをグルグル巻きつけるだけで出しっぱなしにできます。
ポイントはタオルを濡らすことです。

戻る力が強い場合はタオルを巻きつけるのではなく、一周させて結んで(ちょうちょ結びの輪を作る前のやつ)下さい。
その方法で戻らなくなる場合もあります。

濡らしたタオルを巻きつけて足で抑える

タオルと足で止める

先の巻き付ける方法と近いですが、こんな荒業もあります。
タオル、洗面器、右足を使います。

レバーを倒し、タオルを片方の端でレバー側に結びます。
手前側に垂らしたタオルを洗面器の上に載せて足で抑えます。
下まで届く施設であれば洗面器はなくてもかまいません。

ちょい面倒ですが、床までの距離が短い水栓の場合は確実です。

子供におさえててもらう

これはダメ。
この方法が一番シンプルでいいのですが、速攻で飽きて離してしまうので長続きしません。
ヘタするとシャワーが自動的にとまるよりも前にはなされるので意味がない(笑)

マジックバンドで固定する

事前に準備しておく必要がありますが、水栓の形状によってはマジックバンドで固定が可能です。
レバー式よりもボタンタイプの水栓の方が固定しやすい。
100円ショップなんかで売っていますので、マイお風呂セットを持ち歩ける人は幅が1~2cmのものを買って温泉に向かいましょう。

まとめ

節水はわかるんですけどね。
止め忘れて出しっぱなしにしてしまう人も必ずいるでしょうから対策は致し方ないでしょう。
けど、間違いなく使う側は不便を強いられます。

「押せばいい」という意見もありますが、私は押すのがめんどくさい。
いつも温泉などでは子供二人を洗うので「押しにくい時がある」というのも言い訳かな。

せめてもう少し調整して1分ぐらいは出続けてくれればまだまし。
出しっぱなしにする方法は程ほどに。

ここで紹介した方法はダメだという意見をよく頂きますが、それ以上に同調意見があります。利用する側提供する側でお互い歩み寄りましょう。
壊すのことや水を無駄にするのは利用者側が直すべきところ。提供する側は利便性も考えた対策を直してほしいです。

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自動的にとまるシャワー

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