新宿から伊香保温泉へ直通の高速バス「上州ゆめぐり号」

東京方面から伊香保温泉に行く手段で高速バス「上州ゆめぐり号」があります。
公共交通機関では一番おすすめ。
伊香保（渋川市）に住む私も、時間さえ合えば東京方面に仕事でもプライベートでも必ず利用します。

理由は乗り換えがないため楽で、更に安いからです。
新宿バスタから2時間15分で料金は2,230円～,2700円。女性専用席もあって女性一人の方も多く、子供連れでも乗っていますよ。

予約方法からバスの座席やトイレなど詳しくご紹介します。

スポンサードリンク

上州ゆめぐり号

ルート

新宿バスタから出発し、草津温泉バスターミナルまで約180km。途中休憩を入れて10カ所に停車します。

1. 新宿バスタ（新宿駅南口）
2. 練馬区役所前
3. 上里SA（休憩20分）
4. 渋川駅
5. 伊香保温泉
6. 伊香保石段街
7. 東支所前
8. 中之条駅入口
9. 群馬原町駅入口
10. 長野原草津口
11. 長野原役場前
12. 草津温泉バスターミナル

（注）土曜・休日の新宿バスタ10時発の5号は伊香保に停車しません。

高速道路の走行は練馬から渋川伊香保IC（約1時間半）までです。
それ以降は渋川駅を経由して草津バスターミナルまでは一般道を走行します。

時刻表は公式サイトをご参照下さい。

料金

料金は時期によって細かく変動します。
土日休日で2,600円ぐらい。平日は2,300円です。

料金は新幹線と同様に繁忙期があるようですが、独自のカレンダーです。
土日休日が安い時期はありません。

通常期、繁忙期、最繁忙期と3段階の料金設定です。
繁忙期などの時期は公式サイトをご確認ください。

早割りは早期に売り出されたチケットや、最後の売れ残りが販売されています。
通路側真ん中あたりの人気ない席が販売されています。

座席表・座席の広さ

上州ゆめぐり号は、2×2席の10列編成。休日前後はほぼ確実に隣に誰かが座ります。

図のピンク色は女性専用座席の位置。黄色は割安の座席「早売」。人気のない座席で通常よりも300円ほど安い値段設定です。
いずれの女性専用座席、早売も設定がない便があります。

ゆめぐり号は人気があるので、土日休日は満席の場合が多いです。半数は旅行客、半数は地元民という割合です。

混雑する土日休日は90%ぐらいの確率で、隣に誰か座ります。
狭いバスの隣には誰も座ってほしくないですが、そう贅沢は言えません。
平日は2席独占できます。

良くも悪くもない普通の高速バスのシートです。横幅は新幹線と同じぐらいです。
165cm、65kgの私でちょうどよい幅ですが、大柄の人は狭いでしょうね。前の座席は新幹線よりも狭いですが、足は伸ばせます。

スマホの充電

充電用にUSBの口が全席にあります。コンセントはないため、ご注意を。
コンセントにしてしまうと大容量の機器を使う人がいるからですね。

USBの口は座席の通路側、窓側のひじ掛け下にあります。使いながら充電する場合、長さは1mもあれば手元まで十分に届く距離です。

スマホ利用者は多いですが、2、3名はタブレットで映画見ている。伊香保までなら2時間映画がちょうどよい所要時間です。

トイレ・洗面台

トイレは予想を裏切って快適、きれいです。女性、子供でも抵抗なく利用できます。

私も仮設のトイレを想像していて、長いこと利用したことはありませんでした。
嫁も「これなら女の人も全然大丈夫！」と新発見の様子。

バスの最後部の横一列がすべてトイレです。
荷物を置くスペース、洗面台などあり、広さと綺麗さに驚きます。

トイレ本体は水洗ではなく、真空式タイプ。新幹線と同じで「シュ～～、コホッッ」って流れるヤツです。

トイレ横の席に座っていても中からはまったく音が聞こえないため、防音性もバッチリです。
ただ、揺れはかなりあるので、利用時は気を付けてください。

予約方法と発売日

上州ゆめぐり号は、乗車日の1ヶ月と1日前の朝10時から発売されます。買う方法に関係なく統一されています。
7月31日に乗車したい場合は6月30日の朝10時から買うことができます。

予約方法は4種類あります。

1. ネット予約
2. JR高速バス窓口
3. 電話予約
4. コンビニ（ローソン）

方法としてネット予約する方法と窓口で予約する方法があります。

ネット予約

JRが運営する「高速バスネット」でネット予約ができます。その他のバス予約サイトでは伊香保温泉までの路線は見かけません。同じJRグループですが、独占販売のようです。

ネット予約が良いのは、座席を見ながら予約できる点です。払い戻しも100円なので結構気軽に予約できてしまいます。

決済はカードか、コンビニ払い。切符は、予約後のWEB乗車票という乗車券みたいな紙を印刷するか、スマホの画面を見せるかのどちらかです。高速バスネットで予約すると、100円前後の割引があります。

以下は予約の詳しい手順（スマホ版）になります。

01.高速バスネットに接続します。

02.出発地、到着地を選択して「検索する」タップ

03.バス一覧から乗車したいバスを選択する

04.人数と座席指定します
席を見ながら選べる「座席表から選択する」がおすすめ

05.予約したい座席を選択します。

（04.で「座席表から選択する」を選択した場合の画面）

06.支払方法を選択
クレジットカードまたは、コンビニ払い、予約のみから選べます。

07.規約を確認して最後に「手続きを完了する」をタップ

以上です。

JR高速バス窓口

JR高速バスの窓口や提携先で購入できます。
バスタ新宿、東京駅では窓口の他にも自動券売機がありますので、自分で操作して予約することができます。

その他の全窓口は以下のとおりです。

1. バスタ新宿（新宿駅新南口）
2. JRバス関東　東京駅（カード可）
3. JRバス関東　長野原支店（カード可）
4. トヨタレンタカー 渋川駅前店
5. 草津温泉バスターミナル
6. JAあがつま旅行センター（閉鎖）

カードが利用できない場所がありますのでご注意ください。

電話予約

電話で予約ができます（当日は不可）。
予約時に予約番号を教えてもらえるので、その予約番号で新宿バスタにて受け取ります。

JRバス関東
03-3844-0496（10:00～18:00）

支払いは受け取り時か、期限までに引換します。
引き換えには期限があります。3日前までの予約なら3日以内。前日なら乗車1時間前までです。
引換期限を過ぎると予約は自動的にキャンセルされてしまいます。

コンビニ（ローソン・ミニストップ）

ローソン、ミニストップに限られますが、コンビニで購入可能です。
店内にある端末機を操作して予約できます。

JRサイトの操作方法をご確認ください。

無料Wi-Fi

上州ゆめぐり号のバス内で、Wi-Fiが無料で利用できます。
2016年3月21日から開始されたサービスで、無料ですが、一部制約があります。

1回あたり30分までで、最大で一日5回まで利用できます。
メールアドレスの登録が必要ですが、便利なサービスですよ。

SSIDは「JRbuskanto_free_Wi-Fi」

荷物

大きなスーツケースなどの荷物は乗車時にバスの下に入れてもらえます。
バスタ新宿はもちろんのこと、途中のバス停での乗り降りでも快く対応してくれます。

頭上に荷物棚はあります。手持ちのちょっとした荷物やお土産などを置くのに便利です。
座席は狭いので、足元にスーツケースは置けません。

スポンサードリンク

東京方面から伊香保への交通手段一覧

高速バス以外の手段4種類をご紹介します。

現地でどうしても車が利用したい場合は渋川駅でレンタカーです。
高速バスで「伊香保温泉」の1つ手前「渋川駅」で下車し、渋川駅前でレンタカーがあります。
あとは駅から少し歩きますが、エキップレンタカーという激安のレンタカー屋さんです。この2軒以外にはありません。

それぞれの手段について順番に紹介します。

特急草津

特急草津は、上野駅から草津温泉をつなぐ定期列車です。
平日は2往復、土日祝日は3往復。大型連休時は臨時列車で5往復しています。

伊香保温泉に行く場合は、渋川駅で降ります。
始発駅は上野。途中駅は、赤羽、浦和、大宮、熊谷、高崎、新前橋です。

料金は乗車券、特急券と合わせて4,130円です。

難点は、渋川駅から伊香保温泉までバスやタクシーになる点です。
バスだと25分、570円。タクシーを使うと3,000円弱ぐらいです。

新幹線

JR高崎駅まで新幹線を利用し、高崎からJR上越線で15分ぐらい利用するパターンです。

新幹線の高崎駅は、新潟方面の「上越新幹線」と、金沢方面「北陸新幹線」のいずれかが停車します。
※稀に高崎を通過する列車があるため注意

料金は高崎までおよそ5,000円。

早くて便利なようですが、高崎駅から渋川駅までが不便です。
乗継も悪いため、最大1時間ぐらいの時間がかかります。

また、渋川駅で下車してから伊香保まで更にバスかタクシーに乗る必要があります。
バス25分、570円。タクシーは3,000円弱ぐらいです。

車

関越自動車道の「渋川伊香保IC」で下車します。

車で伊香保に行く最大の敵は渋滞。
土曜日のお昼ぐらいは、渋川伊香保ICの出口手前から出口渋滞がひどい状態です。
降りてからも伊香保温泉までの道路が途中一本道なので渋滞です。

また、日曜日の午後からは帰りの渋滞で運転手さんは大変です。
とにかく群馬界隈だけでも、草津や万座、伊香保に水上、新潟など行楽地から帰る人が集中するので大変です。

地元民は、休日のう回路はある程度知っていますが、帰りだけは逃げられません。

行き（下り）は、コツとしては渋川伊香保ICで、「前橋」方面に出ることです。ナビや高速の看板は無視してとにかく「前橋」（右）へ行って下さい。
一本裏からも伊香保温泉に通じていて、ほとんど距離は変わりません。

もう一つは、渋川伊香保ICの一つ手前の駒寄IC（こまよせ）で降りる技です。
駒寄は普通車か軽自動車で、更にETCがないと降りられないスマートインターチェンジです。
私もどうしても土日のお昼前後に高速使う場合は、駒寄で降ります。

帰りは色々と一般道など探してみましたが、うまい回避方法は見つかりません。
何も考えずにナビ通りに頑張るのが最善です。

伊香保でレンタカーの利用

JR渋川駅までは電車で移動し、レンタカーを利用する手もあります。
特に帰りの渋滞からは解放され、電車で宴会、爆睡など全員旅気分が楽しめます。

伊香保温泉まで行ってしまうと、レンタカーの店舗はありません。
レンタカーを利用するなら渋川駅前のトヨタレンタカーか、地元のエキップレンタカー2店舗だけです。

トヨタレンタカーは改札から徒歩1分なので荷物があるときは便利。
ネット予約もできるため、大手だけあって利用の安心感はあります。

エキップレンタカーはちょっとした上り坂を5分程歩くので荷物があると大変。けど、エキップレンタカーは地元特化で激安（1,000円強安い）です。
頼めば旅館まで1,000円ほどで車を持ってきてもらうこともできます。（要TEL確認）
面倒なのは、現金で清算する場合、免許証以外に保険証や公共料金の領収書、学生証、社員証など提示が必要です。

まとめ

上州ゆめぐり号はノンストップで新宿から伊香保温泉まで行ける唯一の交通手段です。
（車は別ですが）
渋滞にハマる可能性はあるので、時間に余裕がある時だけ利用しましょう。

トイレも綺麗、無料Wi-Fiもあり、座席も予約できる。
無理な希望ですが、土日でもガラガラだと嬉しい。
あと、シートはそれほど悪いものではありませんが、往復乗るとやはり腰が痛い。

そんなゆめぐり号ですが、東京方面から伊香保温泉へ行く公共交通機関では一番おすすめです。